G Suiteは、以前はGoogle Appsと呼ばれていた、複数のウェブアプリケーションを提供してくれるパッケージ契約です。
- Google ドライブ
- Google ドキュメント
- Google スプレッドシート
- Google スライド
- Google カレンダー
- Google Meet
- Google サイト
- Google 連絡先
- YouTube
- Google ニュース
- Google Vault
- Google ハングアウト
- Google Forms (フォーム)
- Google Keep
- Google Cloud Search
- Google コレクション
- Google Classroom
ログインして、Google社が提供しているサービスのどれかにアクセスすると、これらのサービスが自分のアイコンの左にあるメニューから選択してアクセスできるようになります。電気通信大学が契約しているのは、G Suite for Educationです。講義・演習・実験のいずれの種別の科目担当者でも、G Suiteの利用について想定しているのは次のフローです。
- 科目担当者はGoogle Classroomの授業ページに課題を設定するか、Google Driveに教材ファイルをアップロードするか、いずれかを通じて科目履修者に教材と課題を示す。教材のダウンロードが可能か、オンラインでの閲覧のみが可能かは、科目担当者の設定に依存します。
- 科目担当者は、公開された教材を活用して学びます。Google Classroomを通じて、科目担当者に質問することができますし、他の科目履修者とディスカッションすることも可能です。チャットに近い感覚ですが、相手が常にオンラインで、掲載された質問やディスカッションに即時に応じることができるとは限らない心構えをお勧めします。
- 科目履修者は、課題に取り組んで作成した成果物を、Google Classroomに提出します。この際、科目担当者が用意したテンプレートファイルを用いるなら、それのコピーを自分のGoogle Driveに作成して編集すると、提出できます。また、科目担当者が科目履修者全員に個別に配布したファイルであれば、そのまま編集して提出できます。
このプロセスへの参加に必要なウェブアプリにアクセスして活用するためのG SuiteのUX(ユーザ・エクスペリエンス、ユーザ体験)は、かなりシンプルに設計されています。
パソコン(Windows 10, macOS, ubuntuやCentOSなどのLinux)の場合は、Google ChromeもしくはChromorium(Google Chromeのオープンソース版)を入手してインストールすることを推奨します。このブラウザには、プロファイルという機能があり、次のことが可能です。
- Google Chromeはプロファイルを設定できます。プロファイルを用いると、パスワードや入力フォームの入力内容の記録、ブックマークや履歴などをプロファイルごとに分けることができます。仕事用や息抜き用など、複数のプロファイルを使い分けることで、プライベートなGoogleアカウントで仕事の対応をしてしまう、などのミスを避けることができます。
- ひとつのプロファイルをひとつのGoogleアカウントに対応づけると、ブラウザを開いてプロファイルを指定するだけで、対応したGoogleアカウントにログインした状態になります。これは永続的にはログインした状態を実現せず、たまにパスワードの確認は求められます。
- 既に個人としてGoogleアカウントを所有している人が、新たに所属先の組織が発行したG Suiteのためのアカウントを使うことになったとします。その場合にプロファイルを分けると、プロファイルの切り替えでGmailなどのサービスで公私の区別を実現できます。
- Googleアカウントを用いてサインアップしたZoomのアカウントを複数保持している場合に、参加する会議を主宰する組織に応じて、送られてきたURLを、Googleアカウントに対応するプロファイルを選択したGoogle Chromeに貼り付けることで、入室許可通りの入室できるようになります。
Googleのサービスには、複数のアカウントでログインすることも可能です。Microsoft EdgeやMozilla Firefoxを用いている場合には、アカウントの切り替えを明示的に行うことで、同様の対応が可能になります。でも、アクセスが許可されていないGoogleアカウントでログインした状態でGoogle Driveのリンクをクリックすると、リンクを送った人にあなたのGoogleアカウントが露出します。
スマートフォンやタブレット(Apple iOSやGoogle Androidで動作する端末)の場合は、次のアプリをインストールすることを推奨します。
- Google Classroom
- Google ドキュメント
- Google スプレッドシート
- Google スライド
- Google Chrome
パソコン用のウェブブラウザ上ではタブやフレームで区切られていたアプリケーションが、スマートフォンやタブレットではそれぞれ別のアプリとなります。
予めインストールしていなくとも、Google Classroomを通じて受けている授業の途中で、課題作成などのためにインストールを推奨されることがあります。パソコンではGoogle Chromeの中で完結するユーザエクスペリエンスが、スマートフォンでは関係するアプリを併用するように設計されています。