Microsoft Officeは2007までと2010以降とで数式エディタが異なります。2007まではMathTypeのOEMを受けた、数式エディタ3.0が搭載されていました。これはMathTypeの機能限定版でした。2010以降もバージョンアップされることなく搭載されてましたが、2018年にセキュリティの問題が発見されて、すべてのバージョンのOfficeから強制的に取り除かれました。
その一方で、Office 2010からはLaTeXに似た数式入力が可能な数式エディタが搭載されています。この数式エディタで作成した数式を、Google DriveのファイルのプレビューとPDF生成の機能では表示できません。そのため、Google Workspaceでも採点する際に数式がすべて消えてしまいます。ファイルには残っていて、Google Driveが生成するPDFファイルからは消えてます。
そのためWordファイルで数式を含む課題を学生に提出してもらう際には、次のいずれかの対応が必要です。
- 採点時に、採点者がパソコンにファイルをダウンロードして、Wordで開く
- Wordを利用して課題に取り組む学生に、WordファイルとともにPDF形式でも保存したファイルも同時に提出してもらう
どちらでも構いませんが、後者の方が採点時のステップをひとつ省けて、助かります。